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家づくりの主人公は建築主です。これを間違っているハウスメーカーが多いのが実情です。ハウスメーカーが建てたいものを建てるのではなく、建築主の皆様が暮らしやすいものを建てるのです。

 

しかし、どのような住宅が暮らしやすいのか、一般の方はなかなか分からないものです。経験で判断しようにも、多種多様な住宅で生活を送ってきた経験はそうないでしょうから、どうしても視野は狭くなり、多くの方が迷ってしますのです。

 

しかも、言葉で伝える難しさも付きまといます。家づくりには生活観や家族観といった人それぞれの価値観が結果として反映されますが、そうした価値観を自ら意識し、言葉として表現できる方は、皆無と言って良いでしょう。

 

ハウスメーカーの役目の一つは、さまざまな問答の中から、お客様の生活観や家族観を読み取り、それらの価値観に基づきどのような住宅を望んでいるのかを判断し、その結果を家づくりに反映させることです。いわば翻訳家のような存在です。それを否定しているわけではないのです。問い掛けをきっかけに、お客様ご白身の価値観を見つめ直してほしいのです。